@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001163, author = {小柳, 智一 and Koyanagi, Tomokazu}, month = {}, note = {80380377, 聖心女子大学, 本年度は、まず文法変化を記述する際に生じうる、資料上の問題について研究を行った。これは、昨年度にまとめて本年度に刊行した単著『文法変化の研究』(くろしお出版、2018.5)の内容に続く研究である。具体的には、文法変化の観点から、資料上に見える「弧例」をどのような言語現象の反映として解釈することが可能か、という問題を理論的に考察した。個々の事例を類型的に整理し、大きく3つの場合があることを指摘した(2019年度中に公刊予定)。 次に、やはり文法変化の類型に関する、通時的な対照研究を行った。上記の単著で、機能語(助詞・助動詞など)が新たに創り出される「機能語生産」の類型をまとめたが、その類型4種類について、古代日本語と近代日本語でどの類型にどのような事例があるかを観察した。その結果、日本語史を通して豊富な事例が見られる類型と、一定して事例の少ない類型と、古代日本語に多様な事例が見られるが近代日本語では事例が偏る類型のあることを指摘した(2019.1に口頭発表、近年中に公刊予定)。 また、副助詞を含む「とりたて助詞」を、通言語的な枠組みによって捉える研究を行い、その枠組みの中で現代日本語と古代日本語を対照的に記述した。そして、現代日本語だけを見ていては気づかない、日本語の「とりたて助詞」の特徴を指摘した(近年中に完成し、公刊予定)。 最後に、近世の鈴木朖『言語四種論』(1803年頃成)の「テニヲハ」について、日本語学史的研究を行った。これは朖の「テニヲハ」解釈をめぐる研究だが、昨年度までの研究を前進させ、「テニヲハ」観の背後にある近世独特の言語観を明らかにしつつある。, 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基金 一般,研究期間 (年度):2017-04-01–2022-03-31, 17K02787}, title = {副助詞を中心とした日本語文法史の多角的研究}, year = {2018} }