@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001159, author = {岸本, 健 and Kishimoto, Takeshi}, month = {}, note = {20550958, 聖心女子大学, 本申請課題では,ポスターや玩具によって装飾された部屋であるデコレーテッドルーム内での母子間相互作用において観察された1歳齢児の指さしの量が,後の児の言葉の発達を予測するとする先行研究を追試するとともに,1歳齢児の指さしを促進すると考えられる介入手法を考案し,実際に児の言語発達を促せるかを検証する。また,そもそも,なぜ乳幼児が指さしするのかについて検討するために,生態学的妥当性の高い家庭環境での乳幼児と母親との相互作用を観察し,1歳齢児の指さしを促進する母親の関わりかけについて検討する。 本年度は,デコレーテッドルームにおける1歳齢児と母親との相互作用の観察の準備を整えたが,まだ報告できる段階ではない。一方,家庭訪問による1歳齢児と母親との相互交渉については,10を超える家庭に協力いただき,観察を終えた。1組の母子につき,30分間のビデオ観察を行い,乳幼児と母親の「指さし」,「手さし」,「呈示」,「渡す」の身振りをサンプリングした。併せて,子育てスタイル(子に「自律性」を求めるか「協調性」を求めるか)を測定する調査票について,母親に回答を求めた。7組の母子について解析した結果,3点が明らかとなった。まず,母親の身振りの回数が子の身振りの回数を上回り,子に対して,母親が積極的に身振りを向けていることが分かった。次に,子の指さしの回数は,母親の身振りの回数,特に母親の指さしの回数と正の相関関係があり,指さしをはじめとする子に向けられた母親の身振りが,子の指さしを促進する可能性が考えられた。さらに,母親が子に自律性を求める度合いと,子に対する母親の身振りの回数の間に正の相関関係があり,子に自律性を求める母親ほど,子に対してよく身振りを向けることが分かった。この結果から,乳幼児の指さしを促進するのは,子に自律的な反応をするよう促す,指さしをはじめとした母親による身振りと考えられた。, 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基金 一般,研究期間 (年度):2017-04-01–2021-03-31, 17K04372}, title = {幼児の指さし産出の促進による言葉の遅れの予防効果}, year = {2019} }