@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001157, author = {岸本, 健 and Kishimoto, Takeshi}, month = {}, note = {20550958, 聖心女子大学, 本申請課題の目的は2点である。1点目はポスターや玩具によって装飾された部屋であるデコレーテッドルーム内での母子間相互交渉において観察された1歳齢児の指さしの量が,後の児の言葉の発達を予測するとする先行研究を追試することであり,2点目は,デコレーテッドルーム内での1歳齢児の指さし産出を促進できるような介入を実施することで,その児の言語発達を促すことができるかどうかを確かめることであった。 本年度は,デコレーテッドルームにおける1歳齢児の指さしが,児が1歳半,そして2歳齢になった時のデコレーテッドルームにおける指さし量および言葉の量とどのように関連しているのか検討した。先行研究では,児の語彙量の増加する1歳半から2歳の間に指さしの頻度が減少することが示されていた(Luke et al., 2017)。この結果について,申請者が追試を行ったところ,児の中には,確かに1歳半から2歳にかけて,指さしの産出を減少させる者もいた。一方で,この時期にも指さしを増加させる者もいることが分かった。1歳半から2歳にかけての指さし頻度の個人差がなぜ生じるのかについて検討した結果,1歳半時におけるデコレーテッドルームで指さし頻度が多い児ほど,1歳半から2歳にかけての指さし頻度が少なくなることを明らかにした。この結果は,1歳半から2歳にかけての指さしの減少が,先行研究(Luke et al., 2017)で主張されていたような語彙量の増加のためではなく,先行する1歳半時のデコレーテッドルームでの実験が,2歳齢時におけるデコレーテッドルームでの児の指さし頻度に影響を及ぼす,「持ち越し効果」のためである可能性が示唆された。, 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基金 一般,研究期間 (年度):2017-04-01–2021-03-31, 17K04372}, title = {幼児の指さし産出の促進による言葉の遅れの予防効果}, year = {2017} }