@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001147, author = {石井, 洋子 and Ishii, Yoko}, month = {}, note = {30431969, 聖心女子大学, 本研究は、急増するアフリカ人の国際移動という現象に直面し、「頭脳流出」という問題が指摘されるようになった事に対して、その実態を人類学的フィールドワークで明らかにすることを目的としている。従来の政策では、流出した高技能者を母国へ戻すことを奨励してきたが、それも一筋縄ではいかない。つまり、多額の送金を行う移民の生活と、現地の大多数の住民の生活のあり方は乖離しており、高技能が母国で生かされないという問題も生じているのである。 そもそも、流出した「頭脳」とは移住先で子供を育て、働く人間であり、その帰還政策は彼(女)らの人生計画と折り合わない場合が多い。本研究では、筆者が2015年以来、米国で収集しつつあるケニア共和国出身のギクユ人移民の調査データを基に、その知識が母国ケニアの未来と交差する可能性を見極め、頭脳流出という現代的問題に人類学的に取り組むことにある。 こうした目的を受け、平成29年度は、在米ケニア人(ギクユ人)移民と母国ケニアとの関係について、引き続き調査を行った。予定していたケニア調査(8月から9月)は、家族の不幸によって実施できなかったが、6月には国際開発学会で発表を行い、11月にアメリカ・シカゴのAfrican Studies Association(世界最大のアフリカ国際学会)で発表をし、シカゴ(イリノイ州)およびボルチモア(メリーランド州)でフィールドワークも実施する事ができた。研究論文として「『過去』と『未来』を生きる人びとー在米ケニア・ギクユ人移民の仕事をとおして」『アフリカレポート』(アジア経済研究所、2017年 55号)も執筆した。, 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基金 一般,研究期間 (年度):2016-04-01–2019-03-31, 16K03233}, title = {東アフリカの「頭脳流出」をめぐる人類学的研究:在米ケニア・ギクユ人に焦点を当てて}, year = {2017} }