@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001146, author = {石井, 洋子 and Ishii, Yoko}, month = {}, note = {30431969, 聖心女子大学, アフリカ人の国際移動はグローバル化の時代に急増し、同時に「頭脳流出」の問題が指摘されるようになった。そうした頭脳を母国へ戻し、自国経済の発展に役立てようとする試みもなされている。だがアフリカの開発効率と移民の存在状況を一義的に結びつけることはできない。移民による多額の送金は現地の大多数の人々の生活とは乖離しており、また流出「頭脳」とは移住先で子供を育て、働く「人間」であり、その帰還政策は彼らの人生計画と折り合わない場合が多い。本研究は、研究代表者がアメリカ合衆国およびケニア共和国で収集しつつあるケニア・ギクユ人移民の社会文化的なデータを基に、その知識(頭脳)が母国ケニアの未来と交差する可能性を見極め、頭脳流出という現代的問題に人類学的に取り組むことにある。 具体的には、米国におけるギクユ人移民と母国の関わりを通時的に捉えるため、元移民、現在の移民の留守家族や母村住民、また里帰り中の移民を対象に、ケニアの首都ナイロビ、ムランガ県などで聞き取り調査・参与観察を行う。調査対象者は、収集済みの移住地側(米国)のギクユ人移民100人からのデータ情報と対応させる。この情報をフェイスブックやメール等で再確認しつつ、移民との意見交換を随時行い、データの精緻化を目指す。頭脳流出に関して公文書館で史料収集、ケニアの高等教育機関やJICAでの聞き取りも実施し、最終年度は単著を執筆する。 初年度となる平成28年度の研究においては、ケニアでの現地調査を実施し、米国および英国から帰国した20名のインタビューを試みた。それと並行して、前年に取得したデータの整理を行い、2本の論文および1本の短編文章を発表した。, 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基金 一般,研究期間 (年度):2016-04-01–2019-03-31, 16K03233}, title = {東アフリカの「頭脳流出」をめぐる人類学的研究:在米ケニア・ギクユ人に焦点を当てて}, year = {2016} }