@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001143, author = {高橋, 雅延 and Takahashi, Masanobu}, month = {}, note = {10206849, 聖心女子大学, 従来の記憶研究では、記憶を向上させる方略の有効性の解明に重点が置かれ、ステレオタイプ(固定観念)といった社会的要因の検討は行われてこなかった。そこで、本研究の目的は、「高齢になると記憶力が減退する」という年齢差ステレオタイプと、「女性は(男性に比較して)自動車の記憶力が悪い」などという性差ステレオタイプを取りあげ、これらのステレオタイプが記憶方略の使用に与える影響を実験的に解明することであった。 本研究では、性差ステレオタイプに焦点をしぼり、次の作業仮説を設定した。すなわち、ステレオタイプが喚起されることで、不安を感じ、(1)これが記憶課題とは無関係な思考を生み出し、(2)記憶方略の使用時に必要な集中力(すなわちワーキングメモリ)の妨害となり、その結果、効率的な記憶方略が使用できず、記憶パフォーマンスが悪化するというものであった。 実験では、約300名の女性の若齢者(大学生)を対象に、所定のステレオタイプを喚起する教示の有無を操作し、性差が認められる課題として、単語と自動車の写真を覚えさせることに加え、空間的認知課題である心的回転も行った。また、全員に、無関連思考の抑制能力とワーキングメモリ容量を調べるテストを行った。 現在、詳細な結果は分析中であるものの、おおむね、性差ステレオタイプを除去する教示を与えることにより、記憶課題や空間的認知課題の成績が向上する傾向が示唆された。, 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 基金,研究期間 (年度):2018-06-29–2021-03-31, 18K18700}, title = {記憶方略に及ぼすステレオタイプの影響に関する実験的検討}, year = {2019} }