@techreport{oai:u-sacred-heart.repo.nii.ac.jp:00001140, author = {石井, 洋子 and Ishii, Yoko}, month = {}, note = {30431969, 聖心女子大学, 本研究は、米国およびケニアでのフィールドワークを通じて、頭脳流出に悩むケニアの社会的発展を見据え、とくに90年代半ば以降に急増した在米ギクユ人女性の実態と母国との関わりを明らかにする。この作業を通じて、世界経済の流れにおいて過小評価されてきた女性移民が母国へ貢献する可能性をグローバル社会・経済への影響力の中で捉えていくことが大目標である。 アフリカ人女性の国際移動は「移民の女性化」と言われる近年に急増し、看護師などの頭脳流出が問題視されるようになった。流出した頭脳を母国へ戻し、自国に役立てようとする帰還政策の試みもなされているが、うまくいっていない。流出「頭脳」とは移住先で子供を育て、働く 「人間」であるため、その政策は彼女達の人生計画と折り合わない場合が多いからである。そして、このような状況の分析的な記述が求められるにも関わらず、従来の移民政策や研究において、女性は非熟練的な出稼ぎ男性の家族として不可視化され、本研究で注目するケニア共和国のギクユ人女性移民の姿を描いた具体的な研究は少ない。本研究は、筆者が米国で収集しつつある在米ギクユ人移民のデータを基に、これまで過小評価されてきた女性達の知識(頭脳)が母国ケニアの未来と交差する可能性を見極め、頭脳流出という現代的問題に人類学的に取り組むことを目的とした。 こうした目標を受け、2019年度は国際開発学会の研究部会やアジア経済研究所のアフリカ研究チームとともに勉強会を行い、国際開発学会および人間の安全保障学会の共同学術大会で発表(「ケニア人女性移民の越境と母国へのインパクト」)し、研究論文(「アメリカ合衆国東部への国際移動と生存戦略―ケニア出身の女性移民の語りに注目して」)も発表した。, 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基金 一般, 研究期間 (年度):2019-04-01–2023-03-31, 19K01207}, title = {ケニア人女性の越境と母国開発をめぐる人類学的研究}, year = {2019} }